霜はどうやって地面や葉につくの?

コハク
コハク寒い朝、草や車の屋根が真っ白になっていることがありますわね。あの霜は、どこから来るのでしょう?
30秒でわかる答え
コハク霜のでき方を、まずは30秒でお伝えしますわ。

霜は、よく晴れて風の弱い寒い夜に、地面や葉の表面が0℃より下まで冷え、そばの空気に含まれる水蒸気が氷の結晶になってくっついたものです。水蒸気が水滴にならずにそのまま氷になる場合と、先にできた露があとから凍る場合があります。

緑の葉のふちや表面に、白い霜の細かな氷の結晶がびっしりついている様子
葉の表面についた霜。細かな氷の結晶が集まって白く見えます。写真:Dietmar Rabich / CC BY-SA 4.0 / ウィキメディア・コモンズ

霜は空から降ってこない

霜は、空気中の水蒸気(気体になった水)が、車や草などの表面に氷の結晶となってくっつく現象です。「霜がおりる」と言いますが、空から降ってくるのではありません。冷えた地面や葉の表面で、その場でできるのです。できるしくみは朝露と同じで、ちがいは表面の温度が0℃より下になっていることです。

霜のでき方は2つ

イギリス気象庁(Met Office)によると、霜のでき方には2つあります。ひとつは、露ができる前に表面が0℃まで冷え、水蒸気が水滴にならずに、そのまま氷の結晶になる場合です。羽毛のようにふわっとした霜になります。もうひとつは、先に露(水滴)ができ、それがあとから凍る場合で、こちらは丸っぽい粒の氷になります。

図:霜の2つのでき方
そのまま氷に水蒸気氷の結晶露が凍る水蒸気露(水滴)凍って氷水滴にならないどちらも、表面が0℃より下のときにできる

晴れて風の弱い夜にできる

霜ができやすいのは、よく晴れて風の弱い夜です。夜は太陽の熱がとどかないので、地面や草は熱を空へ逃がして冷えていきます。これを放射冷却といいます。雲があると布団をかけたように冷えにくく、風が吹くと冷えた空気がまわりと混ざるので、霜はできにくくなります。霧も、表面の冷えをじゃまします。

コハク
コハク雲は、地面にかけた布団のようなもの。晴れた夜ほど冷えこむのですね。

気温が0℃より上でもできる

福岡管区気象台によると、晴れて風が弱い夜には、地面から1.5mの高さで測る気温が4℃くらいでも、地面の近くは0℃以下になって霜がおりることがあります。一般に、気温が3〜4℃まで下がると霜がおりやすくなり、冷たい空気がたまりやすい盆地や谷底は、特に霜がおりやすい場所です。

もっと知りたい

  • 地面の霜を車や人が踏むと、結晶が少しとけてからまた凍り、すべりやすい氷に変わることがあります。
  • コンクリートや道路は熱をためておけるので、そばの芝生や草にだけ霜がつくことがあります。草の霜は、春の終わりや初夏に見られることもあります。
  • 福岡管区気象台では、霜の観測を機械ではなく、職員が目で見て行っています。
コハク
コハク霜は空から降るのではなく、0℃より下まで冷えた表面で、水蒸気が氷の結晶になったもの。露が凍ってできることもあるのですわ。

3択クイズで確かめよう

霜はどうやってできる?

答えを見る
  1. 空から降ってくる
  2. 水蒸気が表面で氷になる
  3. 地面から水がしみ出て凍る

水蒸気が表面で氷になる 0℃より下まで冷えた地面や葉の表面で、そばの空気の水蒸気が氷の結晶になってくっつきます。空から降るのではありません。

参考資料

  1. What is frost and ice?Met Office(英語)
  2. はれるんマガジン 第17号「霜は晴れた日におりるのはどうして?」福岡管区気象台

内容は 2026-10-03 時点で上の資料を確認して書いています。研究が進んで説明が変わることもあります。写真のクレジットは各写真の下にあります。