宇宙服なしで宇宙に出るとどうなるの?

NASAは50年以上にわたって、宇宙で人の体に起きることを調べてきましたの。体が破裂したり、血が沸騰したり、一瞬で凍ったりはしません。いちばん危ないのは酸素がなくなることで、NASAの記録では、ほぼ真空にさらされた人は約14秒で気を失いました。そのまま1〜2分ほどたつと、命にかかわると考えられています。

最初の10秒ほど:まだ意識はある
宇宙は空気がほとんどない「真空」です。宇宙服なしで外に出ても、すぐに気を失うわけではありません。最初の10秒ほどは、まだ意識があります。ただし、10秒ほどたつと、皮膚とその下が少しふくらみ始めます。これは軽く、痛みはなく、空気のある所に戻れば元にもどるものです。また、太陽の光をさえぎる物がないので、紫外線でひどい日焼けをします。
約14秒:酸素がなくなり気を失う
1965年、NASAの試験中に宇宙服から空気がもれ、ほぼ真空の部屋にさらされた人がいました。この人が意識を保てたのは約14秒です。気を失った理由は、血の中の酸素がなくなったことでした。部屋にすぐ空気がもどされ、この人は意識を取りもどしています。
NASA Goddard の解説と、1965年のNASAの試験中の事故の記録より。

よくある3つの誤解
映画では、体が破裂したり一瞬で凍ったりすることがありますが、実際にはちがいます。皮膚と血管が体をしっかり包んでいるので、体は破裂しません。血管の中は圧力が保たれるので、血液も沸騰しません。泡立つことがあるのは、舌の上の唾液のような、外に出ている水分です。また、真空では熱が伝わりにくいので、体はすぐには冷えません。
1〜2分で命にかかわる理由と宇宙服の役目
息を止めようとしなければ、30秒ほどなら、あとに残るけがにはなりにくいとNASAは説明しています。反対に、息を止めると、肺の中の空気がふくらんで肺をいためることがあります。酸素がない状態が1〜2分ほど続くと、命にかかわると考えられていますが、正確な限界は分かっていません。宇宙服は、空気と圧力をたもち、放射線や熱から体を守るための、宇宙飛行士の命づなです。
もっと知りたい
- 1965年にはNASAの報告で、チンパンジーをごく短い時間だけ真空に近い状態にした実験も行われ、すぐには大けがにならないことが確かめられました。
- NASAは宇宙に長く滞在するときの危険を、宇宙放射線や重力のちがいなど5つにまとめ、頭文字から「RIDGE(リッジ)」と呼んでいます。
- 地球では、磁場と大気が宇宙放射線の粒子の大部分をさえぎっていますが、宇宙ではこの守りがありません。

3択クイズで確かめよう
NASAが宇宙滞在の危険をまとめた5項目をあらわす言葉はどれ?
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- RIDGE
- SPACE
- SAFE
RIDGE NASAは、宇宙放射線・孤立と閉じこもり・地球からの距離・重力のちがい・敵対的・閉鎖的な環境を、5つの頭文字「RIDGE」でまとめています。
NASAは、宇宙放射線・孤立と閉じこもり・地球からの距離・重力のちがい・敵対的・閉鎖的な環境を、5つの頭文字「RIDGE」でまとめています。
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- How would the unprotected human body react to the vacuum of outer space? (Ask an Astrophysicist)NASA Goddard Space Flight Center(英語)
- The Human Body in SpaceNASA(英語)
- SpacesuitsNASA(英語)
内容は 2026-10-03 時点で上の資料を確認して書いています。研究が進んで説明が変わることもあります。写真のクレジットは各写真の下にあります。



