空は青いのに、夕焼けはなぜ赤いの?

コハク
コハク昼間は青い空が、夕方には赤く染まりますわね。同じ空なのに、なぜでしょう?
30秒でわかる答え
コハクどちらも、同じ仕組みで説明できるのですわ。

空が青いのは、空気中の窒素や酸素の分子が、日光のうち波長の短い青い光を特に強くまき散らすからです。夕方は太陽が低く、光が空気の中を長い距離通るため、青い光は途中でほとんど散らされ、残った赤や橙の光が多く目に届きます。

夕焼けで橙色に染まった雲と、上のほうに残る青い空
夕方は、光が空気の中を長く通るため、雲が赤や橙に染まります。写真:Basile Morin / CC BY-SA 4.0 / ウィキメディア・コモンズ

日光はいろいろな色のまざり

太陽の光は白っぽく見えますが、実は虹のようにいろいろな色の光がまざっています。光は波のように進み、色によって波の長さ(波長)が違います。赤い光は波長が長く、青や紫の光は波長が短いのが特徴です。

空気の分子が青をまき散らす

日光が大気に入ると、窒素や酸素などの小さな分子にぶつかり、四方八方へ散らばります。これをレイリー散乱といいます。分子は光の波長よりずっと小さいため、波長の短い光ほど強く散らばります。散らばった青い光が空のあらゆる方向から目に届くので、空全体が青く見えるのです。

なぜ紫の空にならないの?

それなら、青よりさらに波長の短い紫の空になりそうです。実際、紫の光は青よりも強く散らばります。けれども日光にはもともと紫の光が少なく、人の目も紫より青に敏感です。そのため、私たちには空が紫ではなく青に見えます。

コハク
コハク紫の空にならないのは、わたくしたちの目のおかげでもあるのですね。

夕焼けが赤い理由

朝や夕方は太陽が低い位置にあり、光は昼間よりずっと厚い空気の層を通ってきます。その長い道のりで青い光は何度も散らされてしまい、まっすぐ届くのは波長の長い赤や橙、黄色の光が中心になります。空気中のちりや細かい粒も青い光を散らすため、空がより赤く染まって見えることがあります。

図:昼と夕方で、光が空気を通る長さ
昼:太陽が高い空気の層通る道のりが短い散った青い光で空が青い夕方:太陽が低い空気の層長い道のりで青が散ってしまう赤や橙の光が多く届く空が赤く染まる

もっと知りたい

  • 空気がほとんどない宇宙や月では、光を散らす分子がないため、昼でも空は黒く見えます。
  • 地平線に近い空ほど白っぽく見えるのは、光が多くの空気を通って何度も散らばり、色がまざり合うためです。
  • 火星では昼の空がオレンジや赤っぽく、夕方は太陽のまわりが青みがかった灰色になると、NASAの探査機の写真で確かめられています。
コハク
コハク空の青も夕焼けの赤も、空気が光をまき散らす仕組みから生まれていますわ。

3択クイズで確かめよう

夕焼けが赤く見えるのはなぜ?

答えを見る
  1. 太陽が赤い光を強く出す
  2. 青い光が途中で散らされる
  3. 雲が赤い色を映すから

青い光が途中で散らされる 夕方は光が空気の中を長い距離通るため、青い光は途中でほとんど散らされ、残った赤や橙の光が多く目に届きます。

参考資料

  1. Why Is the Sky Blue?NASA Space Place(英語)
  2. Why the sky is blue and sunsets redMet Office(英語)
  3. Why is the sky blue?Hong Kong Observatory(英語)

内容は 2026-10-03 時点で上の資料を確認して書いています。研究が進んで説明が変わることもあります。写真のクレジットは各写真の下にあります。