イカはなぜ墨を吐くの?タコの墨とは何がちがう?

イカやタコが墨を吐くのは、敵から身を守るため。墨に混ぜる粘液の量で、広がる煙幕にも、身代わりに見えるかたまりにもなりますの。イカやタコが墨を吐くのは、おもに敵から身を守るためです。墨はメラニンという黒い色素を含み、敵の目をさえぎる雲や、身代わりに見えるかたまりになって、そのすきに逃げます。墨に混ぜる粘液の量で広がり方が変わり、さらっと広がる煙幕にも、形をたもつ身代わりにもなります。

墨を作る袋とメラニン
イカやタコの仲間を頭足類といいます。多くの種は、体の中の「墨汁嚢」という袋で黒い墨を作り、敵が近づくとサイフォンという管から外へ吹き出します。墨の色のもとはメラニンという色素で、人の髪や肌の色にも関係する物質です。墨はただの黒い水ではなく、敵の目をくらませるための道具なのです。
粘液で変わる墨の形
墨は、サイフォンを通る時に粘液が混ぜられます。粘液が少ないと、墨はさらさらと広がって黒い煙幕のようになり、敵の視界をさえぎります。タコはこの方法で有名です。反対に粘液が多いと、墨は小さなかたまりになって、まるで別のタコのように見えることがあります。これは「擬体(ぎたい)」と呼ばれ、敵の注意をそらす身代わりになります。コウイカの仲間の墨は茶色っぽく、「セピア」と呼ばれます。
同じ種でも、粘液の量を変えていくつかの形に使い分けることがあります。
墨の使い分けと、えらづまり
「イカは身代わり、タコは煙幕」と種類で決まっているわけではありません。墨の粘りを変えて、いくつかの形に使い分ける種もいます。また墨は、水の流れと一緒に広がります。頭足類は体に水を取り入れ、えらを通して呼吸したあと、サイフォンから水を出します。墨を吐く時もこの流れを使うため、まわりに空間がないと自分の墨を吸い込んで、えらづまりになることがあります。

墨で狩りをするイカ
ほとんどの頭足類は墨を身の守りに使いますが、ニホンヒメイカという小さなイカは、墨で獲物をかく乱して狩ることも知られています。墨を獲物との間に出して、そのすきに捕まえたり、反対側に墨を出して不意打ちしたりするそうです。墨は「敵から逃げるためのもの」というイメージを少し広げてくれる例です。
もっと知りたい
- イカの仲間は300種以上いて、浅い海から深い海まで、世界中の海にすんでいます。
- イカは墨だけでなく、色素細胞で皮膚の色を変えて敵から隠れることも得意です。
- 墨は視界をさえぎるだけではなく、一部の種では敵の感覚を一時的にまどわせることもあるとされています。

3択クイズで確かめよう
墨の広がり方を変えるのは、次のうちどれ?
答えを見る
- 混ぜる粘液の量
- 海水の温度
- 墨の入っている袋の大きさ
混ぜる粘液の量 墨はサイフォンを通る時に粘液が混ぜられ、その量でさらさらした煙幕にも、小さなかたまり(擬体)にもなります。
墨はサイフォンを通る時に粘液が混ぜられ、その量でさらさらした煙幕にも、小さなかたまり(擬体)にもなります。
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- Splatoon characters’ ink ammo was inspired by real octopuses and squidScience News Explores(英語)
- ink sacEncyclopaedia Britannica(英語)
- SquidNational Geographic(英語)
内容は 2026-10-03 時点で上の資料を確認して書いています。研究が進んで説明が変わることもあります。写真のクレジットは各写真の下にあります。



