キツツキは木をつついて何をしているの?

目的はひとつではないのですわ。30秒でお伝えしますね。キツツキが木をつつくのには、おもに3つの目的があります。木の中にいる虫を探して食べること、巣にする穴をほること、そしてよく響く木をたたいて仲間に合図を送ることです。合図のためのつつき方は「ドラミング」と呼ばれ、木の表面を少し傷つける程度です。

つつき方は大きく2種類
全米オーデュボン協会は、キツツキのつつき方を2つに分けて説明しています。音を出すためにたたく「ドラミング」と、木に穴をあける「ドリリング」です。穴をあけるのは、おもに木の中の虫を探すときと、巣の穴をほるときです。
木の中の虫を探す
北アメリカにすむエボシクマゲラは、枯れた木や切り株、倒れた木をつついて、木の中にトンネルを作るオオアリを探します。コーネル大学鳥類学研究所によると、ほった穴は長さ30cm以上になることもあります。木の奥にいる甲虫の幼虫は、先にとげのある長い舌で引き出して食べます。
巣にする穴をほる
キツツキは、木に穴をほって巣にします。エボシクマゲラでは、おもにオスがほり始め、完成が近づくとメスも手伝います。巣作りにはふつう3〜6週間かかり、中には木くずだけをしきます。キツツキがほった穴は、のちにフクロウやルリツグミなど、ほかの鳥のすみかにもなります。
音で合図を送るドラミング
ドラミングは、よく響く枝や枯れた幹をすばやくたたいて大きな音を出すことです。つがいの相手を呼んだり、なわばりを知らせたりするために使われ、1羽が1日に8,000回以上たたくこともあります。ドラミングは木の表面を少し傷つけるだけで、木をいためることはありません。

頭は大丈夫なの?
あれほど強くつついて頭は平気なのか、気になりますね。頭の骨がクッションになって脳を守るという説が長く考えられてきましたが、2022年の研究では、3種のキツツキを調べ、頭の骨は衝撃を吸収せず、かたいハンマーのように使われていると報告されました。計算上、脳への負担は、霊長類で知られる脳しんとうの目安より下に収まるとされていますが、くわしいしくみは研究が続いています。
もっと知りたい
- ドングリキツツキのなかまは、木にあけた穴にどんぐりをはめこんで、あとで食べるためにたくわえます。
- シルスイキツツキのなかまは、幹に小さな穴を列にしてあけ、何度も通って、しみ出た樹液や、そこにかかった虫を食べます。
- キツツキは枯れかけた木をよく選んでつつくため、木がいたんでいることに気づく目印にもなると、研究者は話しています。

3択クイズで確かめよう
キツツキが木をつつく目的の一つは?
答えを見る
- 虫を探して食べる
- くちばしをとぐ
- 体を温める
虫を探して食べる 木の中の虫を探して食べるほか、巣にする穴をほったり、よく響く木をたたいて仲間に合図を送ったりもします。
木の中の虫を探して食べるほか、巣にする穴をほったり、よく響く木をたたいて仲間に合図を送ったりもします。
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- Wait—Do Woodpeckers Kill Trees?National Audubon Society(英語)
- Pileated Woodpecker Life HistoryCornell Lab of Ornithology (All About Birds)(英語)
- Woodpeckers minimize cranial absorption of shocks (Current Biology, 2022)Europe PMC(論文の要旨)(英語)
内容は 2026-10-03 時点で上の資料を確認して書いています。研究が進んで説明が変わることもあります。写真のクレジットは各写真の下にあります。



