方位磁針はなぜ北を指すの?

相手は、地球そのものですのよ。方位磁針が北を指すのは、地球全体が大きな磁石のような性質を持っていて、磁針がその磁場の向きにそろうからです。地球の磁場の大部分は、地球の奥深くにある液体の外核の動きで生まれています。ただし磁針が指す北(磁北)は、地図の北(真北)と少しずれていて、日本ではほぼ全域で西に数度ずれます。

地球は大きな磁石
アメリカ海洋大気庁(NOAA)の国立環境情報センターによると、地球は、中心に棒磁石を置いたときによく似た磁場に包まれています。地表で測る磁場の90%以上は、地球内部の外核で生まれています。コロラド大学の解説では、外核の液体が流れ動くことで、この磁場が作られていると説明しています。
北にあるのは実はS極
磁石は、ちがう極どうしが引き合います。磁針のN極が北を向くということは、北の方にある地球の磁極は、物理の決まりでは実はS極にあたります。磁石のしくみがよく分かる前から方位磁針が使われていたため、習慣として「北の磁極」と呼ばれています。

地図の北とはずれる
地球の磁石の軸は、地球が回る軸から少し傾いています。そのため磁針が指す「磁北」は、地図の北「真北」とずれます。国土地理院によると、日本では南鳥島をのぞく全域で磁北が西にずれていて、2020年の値で札幌では約10度、那覇では約6度です。登山で地図と方位磁針を使うときは、このずれを考える必要があります。
上の図の角度は、見やすいように大きめにかいています。数字は国土地理院の値です。
ずれは少しずつ変わる
地球の磁場は、年月とともにゆっくり変わります。国土地理院によると、日本全体の平均で、過去50年のあいだに西向きのずれが約1.4度大きくなりました。方位磁針が指す向きも、時代によって少しずつ変わっているのです。
もっと知りたい
- 磁針が指すのは北の磁極そのものではなく、その場所の磁場の水平な向きです。そのため、場所によってずれ方が変わります。
- 北半球用と南半球用の方位磁針では、針を水平に保つためのおもりの位置がちがいます。
- 日本で磁北が西にずれていないのは南鳥島だけで、ずれは0度です。

3択クイズで確かめよう
方位磁針が北を指すのはなぜ?
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- 北極星に引かれるから
- 地球が大きな磁石だから
- 地球の自転の向きだから
地球が大きな磁石だから 地球全体が大きな磁石のような性質を持ち、磁針がその磁場の向きにそろいます。磁場は主に外核の動きで生まれます。
地球全体が大きな磁石のような性質を持ち、磁針がその磁場の向きにそろいます。磁場は主に外核の動きで生まれます。
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- Geomagnetism Frequently Asked QuestionsNOAA National Centers for Environmental Information (NCEI)(英語)
- Historical Main Field Change and DeclinationUniversity of Colorado Boulder, Geomag(英語)
- 地磁気を知る国土地理院
内容は 2026-10-03 時点で上の資料を確認して書いています。研究が進んで説明が変わることもあります。写真のクレジットは各写真の下にあります。



