サッカーボールが空中で曲がるのはなぜ?

ポイントは、ボールの回転ですわ。回転しながら飛ぶボールは、まわりの空気の流れが片側へ引っぱられ、左右で圧力の差ができます。その差で横へ押されて曲がります。この現象を、マグヌス効果といいます。フリーキックの曲がるシュートも、この力で説明されます。

回転すると空気の流れが変わる
サッカーボールが空中で曲がるのは、ボールが回転しながら飛んでいるからです。ボールの端をこするように蹴ると、ボールに回転がかかります。すると、ボールのまわりの空気の流れは、回転の向きに引っぱられます。
圧力の差で横へ押される
このとき、ボールの片側では空気が速く流れ、反対側では遅くなります。空気が速く流れる側は圧力が低くなり、反対側は圧力が高くなります。この差で、ボールは横へ押されます。この力は、回転の軸と空気の流れの、どちらに対しても直角の向きにはたらきます。ボールが横にそれるこの現象は、マグヌス効果と呼ばれています。NASAのグレン研究センターも、回転するサッカーボールが受けるこの力を、ゴールキーパーをかわす「曲がるキック」の元として説明しています。
ロベルト・カルロスのフリーキック
有名な例として、よく取り上げられるのが、1997年のブラジルのロベルト・カルロスのフリーキックです。物理の雑誌「フィジックス・ワールド」によると、ボールはゴールから約30mの位置に置かれていました。左足の外側で蹴られたこのボールは大きく曲がり、ゴールに入りました。科学者が曲がり方を調べるときの題材にもなりました。

遠くから蹴るほど、らせんを描く
2010年には、パリの物理学者のデビッド・ケレたちが、このシュートを調べた研究を発表しました。マグヌス効果が曲がる理由であることを確かめたうえで、ボールが遅くなるにつれて、軌道が「らせん」のように曲がっていくことも見つけました。この「らせん」は、サッカーボールでは約40m飛んだあたりから表れるそうです。
もっと知りたい
- NASAは、サッカーボールの曲がる力の大きさを求める式を、ボールの大きさや回転、速さなどを使って紹介しています。
- 2010年の研究をしたのは、パリのESPCIとエコール・ポリテクニークの物理学者たちで、結果は科学雑誌「ニュー・ジャーナル・オブ・フィジックス」に発表されました。

3択クイズで確かめよう
ボールが空中で曲がる理由は?
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- 回転で生まれる力
- いつも横風が吹く
- 蹴るとボールがゆがむ
回転で生まれる力 回転するボールは左右で空気の流れに差ができ、圧力の差で横へ押されます。この現象をマグヌス効果といいます。
回転するボールは左右で空気の流れに差ができ、圧力の差で横へ押されます。この現象をマグヌス効果といいます。
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- The physics of footballPhysics World (Institute of Physics)(英語)
- Soccer Ball Aerodynamics (Lift of a spinning ball)NASA Glenn Research Center(英語)
- Scientists uncover secret of Roberto Carlos goalNBC News (Associated Press)(英語)
内容は 2026-10-03 時点で上の資料を確認して書いています。研究が進んで説明が変わることもあります。写真のクレジットは各写真の下にあります。



