T20クリケットはなぜ20オーバーなの?

コハク
コハクT20は、各チームが20オーバーで行う試合ですわ。どうして20なのか、気になりませんか?
30秒でわかる答え
コハク分かっていることを、お伝えしますね。

試合を3時間ほどで終えて、これまで来ていなかった人にも観に来てもらうためです。T20は2003年にイギリスの国内大会として始まりました。20オーバーという数字そのものを選んだ理由を書いた資料は、確認できませんでした。

夕暮れの空にうかぶ、スタジアムの照明と観客席
照明がともるインドのIPL会場(観客席の上の空)。T20は夕方や夜に開ける短い試合として生まれました。写真:Kamalakanta777 / CC BY-SA 3.0(トリミング) / ウィキメディア・コモンズ

観客を取り戻すための工夫

T20は、各チームが20オーバーずつ攻めて守る形式です。2003年にイギリスの国内大会で始まりました。考えたのは、イングランド・ウェールズ・クリケット委員会(ECB)のマーケティング担当、スチュアート・ロバートソンさんです。当時、国内の試合は観客が減って、悩みの種になっていました。

コハク
コハク観客席が空いていたことが、始まりだったのですわね。

来ていなかった人に聞いてみた

ロバートソンさんのチームは、なぜ観客席が空いているのかを調べました。試合に来ていなかったのは、女性、16歳から35歳の人、小さな子どものいる家族です。理由のひとつは試合の時間で、仕事のある人は昼間の試合に行けませんでした。そこで「3時間もかからない試合なら来ますか」と聞くと、圧倒的に「はい」という答えでした。

3時間ほどで終わる試合に

50オーバーの試合は、1日がかりで7時間ほどかかります。しかも中盤は、単打が続く退屈な時間になりがちでした。その中盤を思い切って省けば、3時間ほどの試合になり、夕方や平日の夜に開けます。2001年に各チームの代表が投票して、11対7で採用が決まりました。なぜ20オーバーなのかをくわしく説明した資料は見つかりませんでしたが、目標は「3時間ほど」の試合でした。

図:試合の長さくらべ
50オーバーの試合7時間ほどT20(20オーバー)3時間ほど中盤を省いて短くした夕方や平日の夜にも開ける試合に

インドにも広がったT20

T20はすぐに広がりました。2003年の冬には南アフリカが、2005年にはオーストラリア、パキスタン、スリランカが国内大会を始めました。50オーバーが大好きだったインドも、2006年に国内のT20大会を開きました。2007年に南アフリカで最初のワールド大会が開かれ、インドの優勝をきっかけに人気が高まりました。IPLが始まったのは、2008年です。

もっと知りたい

  • 初期のT20の会場は、スピードデートやバウンスハウス、カラオケなどが並ぶ、遊園地のようなにぎわいでした。
  • 2004年にロンドンのローズ競技場で行われた試合には2万7000人以上が集まり、決勝を除く国内の試合としては50年以上ぶりの大観衆でした。
  • 最初の大会では、準決勝2試合と決勝が1日のうちに行われ、トレント・ブリッジ競技場が満員の観客で埋まりました。
コハク
コハク3時間ほどで終わる試合を目指したのが、T20の始まりですわ。20という数字の理由までは、資料では確認できませんでしたの。

3択クイズで確かめよう

T20が生まれたねらいは?

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  1. 雨でも試合を終える
  2. 投手の負担を減らす
  3. 3時間ほどで終える

3時間ほどで終える 試合を3時間ほどにして、これまで試合に来ていなかった人にも観に来てもらうためです。

参考資料

  1. The man behind Twenty20ESPNcricinfo(英語)
  2. How a marketing stunt turned into a global phenomenonCricket Australia (cricket.com.au)(英語)
  3. Crash, Bang, Wallop: How IPL Batting Has Changed Since 2008Wisden(英語)

内容は 2026-10-03 時点で上の資料を確認して書いています。研究が進んで説明が変わることもあります。写真のクレジットは各写真の下にあります。