相撲の「はっけよい、のこった」はどういう意味?

まずは30秒で、答えをお伝えしますね。「はっけよい」は、動きが止まった力士に元気を出して取るようにうながす行司の声、「のこった」は、二人が動いているときに「まだ勝負はついていない」と知らせる声です。「はっけよい」の語源にはいくつかの説があり、はっきりとは分かっていません。
「はっけよい」は動きが止まったときの声
相撲の取組で、土俵の上にいる審判役の「行司(ぎょうじ)」が力士にかける声が「はっけよい、のこった」です。日本相撲協会の説明によると、「はっけよい」は、お互いに元気を出して取るようにうながす声で、二人の動きが止まったときにかけられます。協会では「はっきよい」とも書かれ、本によって書き方がちがうことがあります。

「のこった」は勝負がまだついていない合図
もう一つの「のこった」は、漢字では「残った」と書きます。二人が動いているときにかけられる声で、「二人とも土俵に残っていて、まだ勝負はついていない」という意味です。つまり、動きが止まれば「はっけよい」、動いている間は「のこった」と、場面によって使い分けられています。
語源には三つの説がある
「はっけよい」という言葉がどこから来たのかは、はっきり分かっていません。いくつかの説が知られています。一つめは、気持ちを高めて取り組むという意味の「発気揚々(はっきようよう)」から来たという説で、協会はこの意味と説明しています。二つめは、占いの「八卦(はっけ)」に「良い」がついた「八卦良い」だという説で、辞書では一般的な説とされています。三つめは、力士に勝負をうながす「早く競え(はやきほへ)」という言い方が、音が変わってできたという説です。

語源は一つに決まっていない
どれか一つに決まったわけではなく、辞書や研究者によって見方が分かれています。なお、この言葉はヘブライ語から来たといううわさを聞くことがありますが、辞書や相撲協会の説明にはこの説は出てこず、言葉の研究でも裏づけは見つかっていません。語源は分からなくても、声の意味を知っていれば、テレビで見る一番が少し分かりやすくなります。
もっと知りたい
- 日本国語大辞典は、1900年の唱歌「きんたろう」にある「はっけよいよい のこった」を、この言葉の古い使用例としてあげています。
- 日本相撲協会の審判規定には、行司の項で「ハツキヨイ」を発気揚々の意味とする書き方があると、辞書は紹介しています。
- 「早く競え」説は、国語学の研究者の岡崎正継さんが1972年の論文で示したもので、三省堂国語辞典は第6版からこの説をのせています。

3択クイズで確かめよう
行司の「のこった」の意味は?
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- 勝負が始まった
- まだ勝負はついていない
- 勝負がついた
まだ勝負はついていない 二人が動いているときにかける声で、二人とも土俵に残っていて、まだ勝負はついていないと知らせます。
二人が動いているときにかける声で、二人とも土俵に残っていて、まだ勝負はついていないと知らせます。
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- 大相撲クイズ No.241(行司の掛け声「はっきよい」の語源)日本相撲協会
- はっけよい(精選版 日本国語大辞典・デジタル大辞泉)コトバンク
- 相撲で行司が使う「はっきよい(はっけよい)」「のこった」のかけ声の意味がわかる児童書が見たい。レファレンス協同データベース(国立国会図書館・岡山県立図書館)
- 「はっけよい」(分け入っても分け入っても日本語)考える人(新潮社)・飯間浩明
内容は 2026-10-03 時点で上の資料を確認して書いています。研究が進んで説明が変わることもあります。写真のクレジットは各写真の下にあります。



