朝の草に露がつくのはなぜ?

コハク
コハク朝のお散歩で、草がしっとり濡れていること、ありますわよね。あの水はどこから来たのでしょう?
30秒でわかる答え
コハク答えは、夜のあいだにありますのよ。

露は、晴れて風の弱い夜に、草の表面が熱を空へ逃がして冷え、そのそばの空気に含まれる水蒸気が水滴になったものです。露は朝になって急にできるのではなく、夜のうちにできて朝に見つかります。曇りや風の強い夜には、できにくくなります。

細長い草の葉の上に並ぶ、丸い露の粒
露は夜のあいだにでき、朝まで残っているのを私たちが見つけます。写真:Yinan Chen / Public Domain / ウィキメディア・コモンズ

露の正体は空気中の水蒸気

空気の中には、目に見えない水蒸気が含まれています。空気が冷えていくと、ある温度で水蒸気が水滴に変わりはじめます。この温度を露点といいます。草の表面が露点より冷たくなると、そのそばの水蒸気が水滴になって表面につきます。これが露です。

晴れた夜に草が冷える

夜は太陽の光がないので、地面や草は熱を空へ逃がして冷えていきます。草の葉や花びらは空気よりも熱を逃がしやすいため、夜にはまわりの空気より冷たくなります。雲がない晴れた夜ほど熱がよく逃げるので、草はいっそう冷えます。

図:露ができやすい夜、できにくい夜
晴れた夜熱がよく逃げる露ができる曇りの夜熱が逃げにくいできにくい風が強い夜も、冷えた空気がかき混ぜられてできにくい
コハク
コハク晴れた夜ほど、草はよく冷えるのですね。

できやすいもの、できやすい夜

露は、地面からの熱が伝わりにくいものの表面にできやすく、草や車の屋根がよい例です。また、風が強いと冷えた空気がかき混ぜられてしまうので、風の弱い、高気圧におおわれたおだやかな夜に多くできます。地表近くの空気が湿っていることも条件です。

露ができるのは夜のあいだ

つまり露は、朝になってから急につくのではなく、夜のあいだに少しずつでき、朝まで残っているのを私たちが見つけるのです。夕方にできることもあります。気温が0℃より下がると、露は凍ったり、霜になったりします。

図:露は夜のあいだにできる
夜草が熱を空へ逃がす夜草が露点より冷える夜水蒸気が水滴になる朝残った露を見つける0℃より下がると凍ったり霜に

もっと知りたい

  • 地域によっては一晩で最大0.5mmほどの露ができ、乾燥地帯の植物や動物にとって大切な水になっています。
  • 葉のふちや先に等間隔に並ぶ水滴は、露ではなく、植物が根から吸った水を葉の小さな穴から押し出した「溢液(いつえき)」の場合があります。
  • めったに見られませんが、草についた露が日光を受けて、虹に似た色の帯をつくることがあります。
コハク
コハク露は夜のうちに、冷えた草の表面にできるもの。朝は、それを見つける時間なのですわ。

3択クイズで確かめよう

朝の草につく露は、いつできる?

答えを見る
  1. 朝日が当たったとき
  2. 晴れて風の弱い夜
  3. 雨上がりの昼

晴れて風の弱い夜 晴れて風の弱い夜に草が熱を空へ逃がして冷え、そばの水蒸気が水滴になります。夜のうちにでき、朝に見つかるのです。

参考資料

  1. DewMet Office(英語)
  2. dewEncyclopaedia Britannica(英語)
  3. dew - Glossary of MeteorologyAmerican Meteorological Society(英語)
  4. Guttation: A Pressure Relief for PlantsUniversity of Missouri Integrated Pest Management(英語)

内容は 2026-10-03 時点で上の資料を確認して書いています。研究が進んで説明が変わることもあります。写真のクレジットは各写真の下にあります。