ストローで飲み物を吸えるのはなぜ?

コハク
コハクストローで飲むとき、口で吸い上げている…と思っていませんか?
30秒でわかる答え
コハク本当の力持ちを、30秒でご紹介しますわ。

ストローで飲めるのは、口で飲み物を引っぱり上げているからではなく、まわりの空気が飲み物を押し上げているからです。ストローの中の空気を吸って減らすと、中から押す力が弱まり、コップの水面を押す空気の力が、飲み物をストローの中へ押しこみます。

束ねて立てた色とりどりのストロー
色とりどりのストロー。どの長さでも、飲み物を押し上げているのはまわりの空気です。写真:Horia Varlan from Bucharest, Romania / CC BY 2.0 / ウィキメディア・コモンズ

空気はいつも押している

私たちのまわりの空気には重さがあり、地上のあらゆるものを押しています。ストローをコップに立てただけのときは、ストローの中の水面もコップの水面も同じように空気に押されているので、中の飲み物は外と同じ高さで止まっています。

吸うと押す力に差ができる

ストローをくわえて吸うと、口の中とストローの中の空気が減り、中の飲み物を上から押す力が弱くなります。すると、コップの水面を押す外の空気の力のほうが強くなり、飲み物がストローの中を押し上げられていきます。吸って空気を減らすほど差が大きくなり、飲み物は高く上がります。

図:ストローで飲めるしくみ
吸うと、空気が押し上げる吸って中の空気を減らす空気が押す外の空気が水面を押して飲み物を押し上げる

約10メートルが限界

外の空気が押し上げられる高さには限りがあります。たとえストローの中の空気を完全になくしても、海面の高さでは、水を押し上げられるのは約10.3メートルまでです。それより高い所までストローをのばすと、どんなに吸っても水は口まで届きません。実際には口の中を完全に空っぽにはできないので、人が飲める高さはもっと低くなります。

コハク
コハクどんなに吸っても、約10メートルより上には届かないのですね。

高い場所ではもっと低くなる

山の上のように気圧の低い場所では、空気が押す力が弱いので、押し上げられる高さも低くなります。標高の高いアメリカのコロラド州では、約9メートルのストローでも、もう飲めなくなると紹介されています。

もっと知りたい

  • 大切なのはストローの長さではなく、飲み物を持ち上げる高さです。ストローをほぼ横にすれば、とても長いストローでも飲めます。
  • 同じしくみを使い、筒の中の液体の高さで空気の押す力を測る道具が気圧計です。水より重い水銀を使うと、筒をずっと短くできます。
コハク
コハク飲み物を押し上げているのは、まわりの空気。ストロー1本にも、空気の力が働いているのですわ。

3択クイズで確かめよう

ストローで飲み物が上がるのは何の力?

答えを見る
  1. 口で吸い上げる力
  2. 飲み物の表面張力
  3. まわりの空気が押す力

まわりの空気が押す力 吸うとストローの中の空気が減り、コップの水面を押す外の空気の力が、飲み物をストローの中へ押しこみます。

参考資料

  1. Can you drink through a 30 foot straw?Little Shop of Physics, Colorado State University(コロラド州立大学)(英語)
  2. A Really Long StrawScientific American(Science Buddies)(英語)

内容は 2026-10-03 時点で上の資料を確認して書いています。研究が進んで説明が変わることもあります。写真のクレジットは各写真の下にあります。