切ったリンゴはなぜ茶色くなるの?

原因は、リンゴの中の酵素と空気ですの。切ったリンゴが茶色くなるのは、果肉にある酵素が空気中の酸素とふれて、果肉にふくまれるポリフェノールを茶色い物質に変えるからです。この変化を「酵素的褐変(かっぺん)」といいます。レモン汁をかけると、ビタミンCが先に酸素と反応し、酸っぱさで酵素も働きにくくなるので、茶色くなりにくくなります。

切ると酵素と酸素が出会う
マサチューセッツ大学アマースト校の食品科学の教授は、科学誌サイエンティフィック・アメリカンで、リンゴを切ったりぶつけたりすると、傷ついた組織に酸素が入りこむと説明しています。すると「ポリフェノールオキシダーゼ」という酵素が、果肉のポリフェノールを別の物質に変えます。
茶色の正体
酵素によってできた物質は、はじめは色がありません。それがたんぱく質などと結びついたり、つながって大きくなったりして、茶色い色になります。ウィスコンシン大学の解説では、この反応を「酵素的褐変」と呼び、梨やバナナ、ナスでも同じことが起こると紹介しています。
品種で変わる早さ
ほとんどの植物がこの酵素を持っていますが、酵素の働きの強さや、もとになる成分の量は、品種や育ち方、熟し具合でちがいます。そのため、すぐ茶色くなるリンゴと、なりにくいリンゴがあります。茶色くなっても、変わったのは色と見た目です。

レモン汁が効く2つの理由
カリフォルニア大学サンタバーバラ校の解説によると、レモン汁にふくまれるビタミンC(アスコルビン酸)は、酵素より先に酸素と反応します。また、レモン汁はとても酸っぱく、この酵素は酸っぱい環境ではよく働けません。ペンシルベニア州立大学によると、レモン汁よりビタミンCの溶液のほうが、茶色くなるのを防ぐ効き目は高いとされています。
もっと知りたい
- 砂糖やシロップをからめると、表面に酸素が届きにくくなり、茶色くなるのがおそくなります。
- リンゴを加熱すると酵素が働かなくなるので、煮てからジャムやソースにすると、切ったときのようには茶色くなりません。
- 紅茶やコーヒー、ココアの茶色も、作る途中でこの酵素が働いてできる色です。

3択クイズで確かめよう
切ったリンゴが茶色くなるのはなぜ?
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- 果肉の水分が乾くから
- 酵素が酸素とふれて働くから
- 果肉がいたみ始めるから
酵素が酸素とふれて働くから 果肉の酵素が空気中の酸素とふれて、ポリフェノールを茶色い物質に変えます。これを酵素的褐変といいます。
果肉の酵素が空気中の酸素とふれて、ポリフェノールを茶色い物質に変えます。これを酵素的褐変といいます。
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- Why do apple slices turn brown after being cut?Scientific American (Lynne McLandsborough, University of Massachusetts Amherst)(英語)
- Carry Out Science: Apple BrowningUniversity of Wisconsin–Madison Division of Extension(英語)
- Why does lemon juice prevent an apple from turning brown?UCSB Science Line (University of California, Santa Barbara)(英語)
- Preserving Color and Preventing Browning of FoodsPenn State Extension(英語)
内容は 2026-10-03 時点で上の資料を確認して書いています。研究が進んで説明が変わることもあります。写真のクレジットは各写真の下にあります。



