オーロラはなぜ緑や赤に光るの?

コハク
コハク夜空をいろどるオーロラ。あの緑や赤の色は、どこから来るのでしょう?
30秒でわかる答え
コハク色の正体は、空気の粒が出す光ですわ。

オーロラの色は、宇宙から降りこんできた電子が、空の高い所にある酸素や窒素にぶつかって光ることで生まれます。いちばんよく見える緑と、より高い所の赤は酸素の光、青や紫、ピンクは主に窒素の光です。どの高さで光るかによって色が変わります。

宇宙ステーションから見た、地球のふちに広がる緑と赤のオーロラ
国際宇宙ステーションから見たオーロラ。低い所が緑、その上の高い所が赤く光っています。写真:NASA Johnson Space Center / Public domain / ウィキメディア・コモンズ

オーロラは空のネオンサイン

アメリカ海洋大気庁(NOAA)の宇宙天気予報センターによると、オーロラは、太陽から吹く風(太陽風)のエネルギーを受けて地球のまわりの空間で速くなった電子が、磁力線にそって空へ降りこみ、高さ100キロメートル以上の空気の粒にぶつかって光る現象です。ネオンサインの管の中で電子がガスにぶつかって光るのと、よく似たしくみです。

緑と赤は酸素の色

ぶつかられた酸素や窒素は、エネルギーを受け取って一時的に元気な状態になり、元に戻るときに光を出します。いちばんよく見られる淡い緑と、それほど見られない深い赤は、どちらも酸素が出す光です。酸素の元気になり方が違うと、緑になったり赤になったりします。

図:オーロラが光るしくみ
電子が降りこむ磁力線にそって空へ酸素や窒素にぶつかる一時的に元気な状態になる元に戻るとき光を出す

色によって光る高さが違う

赤い光を出す状態の酸素は、光を出すまでに150秒以上もかかります。空気の濃い低い所では、その前にほかの粒とぶつかって光を出せなくなるため、赤は空気のうすい高い所でしか光りません。緑は約1秒で光を出せるので、もっと低い所でも光ります。目安の高さは資料によって違い、NOAAは緑を120〜400キロメートル、赤を300キロメートルより上、NASAは緑を100〜200キロメートル、赤を200キロメートルより上としています。

図:色と光る高さ
高い低い赤酸素緑酸素紫・ピンク主に窒素高さの目安は資料によって違う

高さの数字はNOAAとNASAで違うため、本文に両方を載せています。

コハク
コハク赤い光は、光るまでにゆっくり時間がかかるのですね。

紫やピンクは窒素の色

オーロラの下のふちが紫やピンクに見えることがあります。これは主に窒素が出す光です。窒素はぶつかられるとほとんど時間をおかずに光を出すので、低い所でも光ることができます。夜明けや夕方には、上のほうの窒素に日光が当たって、紫色に光ることもあります。

もっと知りたい

  • オーロラが白っぽく見えたという話もありますが、NOAAは、暗い所では人の目が色を見分けにくいためで、明るいオーロラなら本当の色が見えると説明しています。
  • いちばんよく見える緑の光は、波長557.7ナノメートルという決まった色の光です。
  • オーロラという名前はラテン語の「夜明けの女神」から来ていて、ガリレオが初めて使ったとされています。
コハク
コハク緑と赤は酸素、紫やピンクは主に窒素。光る高さによって、オーロラの色は変わるのですわ。

3択クイズで確かめよう

オーロラの緑色は何が光った色?

答えを見る
  1. 窒素
  2. 水素
  3. 酸素

酸素 宇宙から降りこんだ電子が空の高い所の酸素にぶつかって、緑の光が出ます。紫やピンクは主に窒素の光です。

参考資料

  1. Aurora TutorialNOAA / NWS Space Weather Prediction Center(英語)
  2. AurorasNASA Science(英語)

内容は 2026-10-03 時点で上の資料を確認して書いています。研究が進んで説明が変わることもあります。写真のクレジットは各写真の下にあります。