コーヒーを飲むと眠気が弱まるのはなぜ?

主役は、カフェインとアデノシンですわ。コーヒーに含まれるカフェインが、眠気を伝える物質「アデノシン」の受け取り口をふさぐからです。アデノシンは起きている間に体の中でたまっていき、脳に「休もう」と知らせます。カフェインがその合図をじゃまするので、眠気を感じにくくなります。

眠気のもとは「アデノシン」
私たちの体は、起きて活動している間に「アデノシン」という物質をつくり、少しずつためていきます。アメリカ国立衛生研究所(NIH)の解説によると、夕方になると感じる眠気は、このアデノシンがたまってきたサインです。アデノシンは、脳の細胞にある「受容体(じゅようたい)」という受け取り口にくっつくことで、神経の働きをしずめる合図を出します。
カフェインが受け取り口をふさぐ
カフェインは、アデノシンと形がよく似ています。農林水産省の資料でも、カフェインがアデノシンの受け取り口に先にくっつき、アデノシンがくっつけなくなると説明されています。いすとりゲームで、カフェインが先にいすに座ってしまうようなものです。その結果、「休もう」という合図が伝わりにくくなり、眠気を感じにくくなります。
いすとりゲームで、カフェインが先にいすに座ってしまうイメージです。
眠気が消えるわけではない
ただし、カフェインは眠気のもとを消しているわけではなく、合図をじゃましているだけです。NIHによると、毎日カフェインをとっていると体が慣れていき、同じ目の覚め方を感じるのにより多くのカフェインが必要になることがあります。

効き方には個人差がある
カフェインの効き方には個人差があります。アメリカ食品医薬品局(FDA)は、カフェインへの敏感さや、体から抜けていく速さが人によって大きく違うと説明しています。農林水産省は、子どもや妊娠中・授乳中の人、カフェインに敏感な人には、カフェインを取り除いた製品を使うのも選択肢の一つとしています。気になる場合は、医師などの専門家に相談するのが安心です。
もっと知りたい
- FDAは、多くの大人にとって1日400ミリグラムのカフェインは、ふつう悪い影響と結びつかない量だとしています。
- カフェインを取り除いた「デカフェ」のコーヒーにも、少しだけカフェインが残っています(FDAによると約240mLあたり2〜15ミリグラム)。
- 農林水産省の資料では、コーヒーのいれた液には100mLあたり約60ミリグラムのカフェインが含まれるとされています。

3択クイズで確かめよう
カフェインが眠気を弱めるしくみは?
答えを見る
- 脳に栄養を送る
- 体温を上げる
- 眠気の合図をじゃまする
眠気の合図をじゃまする 眠気を伝える物質アデノシンの受け取り口をカフェインがふさぎ、脳への「休もう」という合図をじゃまします。
眠気を伝える物質アデノシンの受け取り口をカフェインがふさぎ、脳への「休もう」という合図をじゃまします。
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- Tired or Wired? Caffeine and Your BrainNIH News in Health(アメリカ国立衛生研究所)(英語)
- カフェインの過剰摂取について農林水産省
- Spilling the Beans: How Much Caffeine is Too Much?U.S. Food and Drug Administration (FDA)(英語)
内容は 2026-10-03 時点で上の資料を確認して書いています。研究が進んで説明が変わることもあります。写真のクレジットは各写真の下にあります。



