人はなぜ夢を見るの?

実は、科学でもまだはっきりとは分かっていないのですわ。人がなぜ夢を見るのかは、まだはっきりとは分かっていません。夢の多くは、眠っていても脳がさかんに働く「レム睡眠」の時に見られます。アメリカの国立の研究機関は、夢は気持ちの整理に役立っているのかもしれないとしていて、記憶の整理と関係があるという研究もありますが、確かめられた答えではありません。

眠りには2つの種類がある
眠りには、レム睡眠とノンレム睡眠という2つの種類があります。レム睡眠の間は、閉じたまぶたの下で目がすばやく動きます(レムは「急速な眼球運動」という意味の英語の頭文字です)。アメリカ国立神経疾患・脳卒中研究所(NINDS)によると、レム睡眠は眠ってからおよそ90分後に初めて現れ、ノンレム睡眠と交代しながら一晩に何度もくり返されます。この時の脳の働きは、起きている時に近くなります。
夢はレム睡眠の時に多い
夢の多くはレム睡眠の時に見られますが、ノンレム睡眠の時に夢を見ることもあります。オーストラリアのマッコーリー大学の解説によると、レム睡眠の時に起こされた人は最大で95%が「夢を見ていた」と答えるのに対し、ほかの眠りの時に起こされた人では5〜10%ほどです。レム睡眠の間は腕や足の筋肉が一時的に動かなくなるため、夢の中で走っても、体が実際に動き出すことはありません。
オーストラリアのマッコーリー大学の解説より。
夢の役目は、まだ研究の途中
NINDSは、夢の本当の役目はまだ分かっていないとしたうえで、気持ちの整理に役立っているのかもしれないと説明しています。その日の出来事が夢に出てくることが多いため、夢は記憶の整理と関係があると考える研究者もいます。2019年の論文では、レム睡眠の時の夢が、つらい出来事の気持ちを和らげる働きをもつ可能性がまとめられています。一方で、夢は心の中の願いを表すという心理学者フロイトの考えもあり、研究者のあいだで議論が続いています。

夢は毎晩見ている
NINDSによると、人は誰でも夢を見ていて、一晩におよそ2時間を夢を見てすごしますが、その多くは覚えていません。ストレスや不安をかかえている人は、怖い夢を見やすいとされています。夢はレム睡眠の時にいちばん鮮やかになり、カラーで見る人もいれば、白黒の夢しか覚えていない人もいます。
もっと知りたい
- レム睡眠は、明け方に近づくほど長くなっていきます。
- 夢のおよそ3分の2には知っている人が出てきて、家族が出てくる夢はおよそ20%だとされています。
- 脳の一部が傷ついてレム睡眠がなくなった人でも、夢を見たと話すことがあり、夢とレム睡眠は完全に同じものではないと考えられています。

3択クイズで確かめよう
夢をいちばん多く見るのは、どんな眠りの時?
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- レム睡眠
- 深いノンレム睡眠
- 眠り始めの浅い眠り
レム睡眠 夢の多くは、脳が起きている時に近い働きをするレム睡眠の時に見られます。ノンレム睡眠で夢を見ることもあります。
夢の多くは、脳が起きている時に近い働きをするレム睡眠の時に見られます。ノンレム睡眠で夢を見ることもあります。
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- Brain Basics: Understanding SleepNINDS(アメリカ国立神経疾患・脳卒中研究所)(英語)
- Why do we dream?Macquarie University(マッコーリー大学)The Lighthouse(英語)
- Dream (sleep experience)Encyclopaedia Britannica(ブリタニカ百科事典)(英語)
- The Functional Role of Dreaming in Emotional ProcessesFrontiers in Psychology(PMC 掲載の査読論文)(英語)
内容は 2026-10-03 時点で上の資料を確認して書いています。研究が進んで説明が変わることもあります。写真のクレジットは各写真の下にあります。



