チョコレートのもとはどこで生まれたの?

答えは中南米にありますわ。歴史を順にたどってまいりましょう。チョコレートのもとになるカカオは、ヨーロッパではなく、中南米で使われはじめました。これまでに見つかっている最も古い使用の証拠は、南米エクアドルの約5,300年前のものです。マヤやアステカの人々は、カカオを苦い飲み物にして楽しみました。砂糖を加えた甘い味は、ヨーロッパに伝わってからといわれます。

カカオを使ったのはどこの人々?
チョコレートの原料はカカオの種です。長いあいだ、カカオを最初に使ったのは中米のメソアメリカ(今のメキシコ周辺)の人々で、考古学の証拠は約3,900年前までさかのぼると考えられてきました。ところが2018年、さらに古い証拠が南米から報告されました。
南米エクアドルで見つかった古い証拠
科学雑誌「ネイチャー・エコロジー・アンド・エボリューション」に出た研究によると、エクアドル南東部のサンタ・アナ=ラ・フロリダ遺跡の土器から、カカオのでんぷん粒、カカオに含まれる成分のテオブロミンの跡、カカオの古い遺伝子の3つの証拠が見つかりました。約5,300年前のもので、アメリカ大陸でカカオを使った最も古い証拠だと報告されています。

マヤやアステカのカカオの飲み物
その後、中米ではマヤやアステカの人々がカカオを大切にしました。ハーバード大学の資料によると、「カカオ」も「チョコレート」も元はアステカのナワトル語の言葉で、カカオ豆と水で作る、苦くてスパイスのきいた飲み物をさしました。シカゴのフィールド自然史博物館の資料では、マヤの人々は身分を問わず、社会的な場や宗教的な行事でチョコレートの飲み物を飲んだとされています。
ヨーロッパで甘くなった
ヨーロッパの人々がカカオを知ったのは1500年代です。フィールド自然史博物館によると、スペインがアステカを征服したあと、カカオがスペインに運ばれました。スペインの人々は苦い味が得意ではなく、飲み物を温めたりいろいろな材料を加えたりしたそうです。ヨーロッパに伝わってから、誰かが砂糖やシナモンを入れることを思いつき、甘くて温かいチョコレートが生まれたと説明されています。
今分かっている最も古い証拠
つまり、チョコレートのもとは中南米で生まれ、甘い味のチョコレートはヨーロッパで形づくられました。ただし、いつどこで最初に使われたかは、これからの発見で変わる可能性もあります。今分かっている最も古い証拠は、約5,300年前のエクアドルです。
もっと知りたい
- フィールド自然史博物館によると、カカオ豆はアステカでお金としても使われ、神への捧げものにもなっていました。
- スペインの人々は、チョコレートの飲み物をなめらかな泡立ちにするため、「モリニージョ」という木のかき混ぜ棒を使いはじめたとされています。

3択クイズで確かめよう
カカオの利用が始まった地域は?
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- ヨーロッパ
- 中南米
- アフリカ
中南米 最も古い使用の証拠は南米エクアドルの約5,300年前で、中米のマヤやアステカも飲み物として使いました。
最も古い使用の証拠は南米エクアドルの約5,300年前で、中米のマヤやアステカも飲み物として使いました。
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- The use and domestication of Theobroma cacao during the mid-Holocene in the upper AmazonNature Ecology & Evolution(英語)
- Chocolate gets its sweet history rewrittenNational Geographic(英語)
- Chocolate: A European Sweet / A Mesoamerican Luxury(All About Chocolate)The Field Museum(英語)
- XocoatlReVista, Harvard Review of Latin America(David Rockefeller Center for Latin American Studies, Harvard University)(英語)
内容は 2026-10-03 時点で上の資料を確認して書いています。研究が進んで説明が変わることもあります。写真のクレジットは各写真の下にあります。



