流れ星は本当に星が落ちているの?

コハク
コハク流れ星を見たとき、本当に星が落ちてきたと思ったことはありませんか?
30秒でわかる答え
コハク流れ星の正体を、まずは30秒でお伝えしますわ。

流れ星は、星が落ちているのではありません。宇宙をただよう小さなちりが、ものすごい速さで地球の大気に飛びこみ、空の高いところで光る現象です。光るのはおよそ高さ120kmから80kmのあたりで、ほとんどのちりは地上に届く前に蒸発してしまいます。

満天の星空の右上に、斜めに走る細い流れ星の光の筋。手前に木のシルエット
右上の細い光の筋が、ペルセウス座流星群の流れ星です。写真:Martin Mark / CC BY-SA 4.0 / ウィキメディア・コモンズ

流れ星のもとは小さなかけら

夜空で光っている星と、流れ星はまったく別のものです。流れ星のもとは、宇宙にある岩や氷の小さなかけらです。大きさは砂つぶほどのものから大きな岩ほどのものまであり、宇宙にあるあいだは「流星物質(流星体)」と呼ばれます。

速すぎて空の高いところで光る

流星物質が地球の大気に飛びこむ速さは、秒速数十kmから70kmほどにもなります。あまりの速さに、前にある空気が強く押し縮められて高温になり、ちりは蒸発します。このとき、蒸発したちりと、まわりの空気の成分が光ります。これが流れ星(流星)です。光るのは、ふつう高さ約120kmから80kmのあたりです。

コハク
コハク秒速数十kmで飛びこむなんて、想像するだけで目が回りそうですわね。

場所によって変わる呼び名

同じものでも、いる場所によって呼び名が変わります。宇宙にあるうちは流星物質、大気の中で光ると流星、燃えつきずに地面まで届いたものは隕石(いんせき)です。とても明るい流れ星は火球と呼ばれ、火球のあとに隕石が落ちてくることもあります。

図:いる場所で変わる呼び名
宇宙流星物質大気の中光ると流星高さ約120〜80km地面届くと隕石ほとんどは大気の中で蒸発

毎日たくさん降りそそいでいる

アメリカ航空宇宙局(NASA)によると、地球には毎日およそ44トンもの宇宙のちりなどが降りそそいでいると考えられていて、そのほとんどは大気の中で蒸発します。ふつうの夜でも1時間に数個の流れ星が見られ、地球がすい星の残したちりの通り道を横切るときには、数がぐっと増える流星群になります。

もっと知りたい

  • 流れ星の色は、ちりに含まれるナトリウムや鉄、マグネシウムなどと、空気中の窒素や酸素が出す光の組み合わせで決まります。
  • 流れ星が通ったあとに、ぼんやり光る「流星痕」が残ることがあり、数秒から10分以上続くこともあります。
  • 毎年8月に見られるペルセウス座流星群の流れ星は、約135年ごとに太陽に近づくスイフト・タットル彗星のちりです。
コハク
コハク流れ星は、宇宙の小さなちりが大気に飛びこんで光る現象。夜空の星が落ちているわけではないのですわ。

3択クイズで確かめよう

流れ星の正体はどれ?

答えを見る
  1. 夜空の星が落ちたもの
  2. 宇宙のちりが大気で光るもの
  3. 雷の光が残ったもの

宇宙のちりが大気で光るもの 宇宙の小さなちりがものすごい速さで大気に飛びこみ、空の高いところで光ります。ほとんどは地上に届く前に蒸発します。

参考資料

  1. Meteors and MeteoritesNASA Science(英語)
  2. 流星天文学辞典(日本天文学会)
  3. I Didn't Know That!: Shooting StarsU.S. National Park Service(英語)

内容は 2026-10-03 時点で上の資料を確認して書いています。研究が進んで説明が変わることもあります。写真のクレジットは各写真の下にあります。